こんばんは！

和む菓子 なか又です。

なか又は、和菓子の伝統を大事にしながらも、既存の枠組みにとらわれず、和菓子屋ではなく「和む菓子屋」として皆さまの日常に和みのひとときをお届けする「和む菓子」を日々おつくりしています。

それと同じくして、創業地である群馬、そして前橋が持つ歴史や魅力を重んじ、「和む菓子」に採り入れ、季節ごとにお届けすることにも大変こだわってきました。

そしてそのひとつが、この地で育まれる「果物」「フルーツ」です。

群馬県は、自然環境に恵まれ、全国でも有数の農業都市。梨、栗、桃、そしていちごやぶどうなど、多くの果物も生産されています。そのため、年間を通して新鮮な地元産のフルーツを旬に合わせて味わうことができるという魅力があります。

ストロベリークワバラさんは、北関東自動車道の「前橋南IC」から車で5分ほど。なか又 パワーモール前橋みなみ店からは10分ほどのご近所さんです。

お話を伺ったのは、こちらの皆さま。とても素敵な方々で、幸せあふれる取材時間になりました。（いつも届けていただいているいちごを使った「ふわふわ わぬき 特撰やよいひめ」をお召し上がりいただきました。）

オーナーの桑原さん（写真最右）は、もともとは農家のご出身ではなく、東京で営業のお仕事をされていました。その中で農業への興味が湧き、奥様と共に夫婦でいちご栽培の世界にチャレンジ。農家に転身され、2020年にこのいちご園をオープンされました。

まず大きくこだわっていらっしゃるのは、「贅沢な土壌づくり」だそうです。農薬は極力使わず、微生物の力で消毒し、太陽熱を利用した土づくりをされています。

さらに、栽培していく中では、コンピューターを駆使して温度や湿度をコントロールなさっているそう。師匠である松井ファームさんから教わった情報や、いろいろな方から聞いた話を自分なりに噛み砕き、コンピューターを設定。限られた時間の中で、効率的な作業や記録を推進していると仰っていました。

また、「その日に収穫したものしか売らない」という強いこだわりも。日が出る前から日が出てすぐの頃には収穫を終わらせ、朝の内にスーパーマーケットや直売所に並べて販売されている、とお話しされておりました。日の出前の暗い中での作業では、頭にライトをつけて、一粒一粒を見極めていらっしゃるそうです。今よりももっと大事に扱い、味わって、採れたてのいちごを愉しみたいと思います。

さらに、「収穫の際に最もこだわっているところは何ですか」とお聞きすると、返してくださったのは「色」という答え。それは、完熟したいちごを届けることへの人一倍のこだわりが根底にあるためでした。規模が大きくなった今では、桑原さん自身で全て収穫するのは難しいため、スタッフの皆さまも同じく「色」に強いこだわりを持って、「ここまで今日は収穫しよう」「もう少し待ってみよう」などと会話し、天候の変化にも臨機応変に対応。「うるさいくらいに意見を言い合ったりと、密にコミュニケーションをとっているから、常に良い状態のいちごが採れるのかな」とお話しされており、ほのぼのとやわらかい雰囲気を持つ皆さまが内に秘める熱い思いを垣間見れました。

最後には、群馬県の名産いちご「やよいひめ」に話が及びました。群馬県のオリジナル品種であることに始まり、他の品種に比べて粒の数は少ないけれど、大粒のものが採れること。また、オープン1年目のときに「とりあえず」という気持ちで作ってみたら、親しいいちご農家さんから「良いのが採れているね」と声をかけられたこともあり、とても良い相性を感じる品種なのかなと思っていると仰っておりました。（なんと、オープン1年目にして群馬県の品評会で金賞を受賞されています！先日行われた2022年度も金賞でいらっしゃったそうです！おめでとうございます！）

貴重なお話の数々、ありがとうございました。皆さまぜひ直売所を訪れ、ストロベリークワバラさんこだわりのいちごを召し上がってください！HPでは全国への配送も行われています。（なか又では、そのいちごを使わせていただいている和む菓子もお愉しみくださいね！）